今の中学3年生の皆さんが受験する「令和7年度入試」。
熊本県の高校入試については、8月に要項が、9月に学校別定員が、10月には第1次選考後の判定基準が発表され、私立高校も含めて出そろいました。
これまでと大きな変更はありません。主な入試日程をまとめました。
熊本県の入試の特徴は
- 県立高校には前期入試と後期入試があり、普通科の多くは後期入試
- 県立高校の後期入試では、調査書の通知表の評定が入試の得点によって変化する
- 私立高校の入試は、特待生や奨学生入試を受験する生徒が一般生入試よりも多い
普通科は後期入試が多い
県立高校で前期入試を行うのは、普通科の中のコースと英語科や理数科、総合学科、スーパーグローカルハイスクール指定校の学科です。
例えば第一高校の普通科英語コースは定員40名で、その内10名を前期入試でとります。昨年度は10名の定員に対して74名が受験し、倍率は7.4倍でした。
熊本高校や玉名高校などでは前期入試は行われず、後期入試のみでの募集となっています。
調査書の評定点が入試の得点で補正されるなど、実力重視の傾向
合格者選抜の仕組みは、調査書の評定(=通知表)180点満点の順位と、学力検査250点満点の順位の両方が募集人員以内にある受験生を対象に合格者を決めていく形式です。
これを第1次選考と言って、募集定員に達しなかった場合は各高校が定めた基準で残りの合格者を決定します。
しかも5教科の評定は、当日の学力検査の得点によってそれぞれ補正される仕組みです。
例えば英語の通知表が、「1年生:5 2年生:5 3年生:5」だった場合、3年生の評定のみを2倍して合計して、5+5+5×2=【20】です。
学力検査の英語の得点が50点満点中の45点以上であれば、英語の評定は【20】のままですが、学力検査が39点~44点であった場合は評定は【19】に補正され減らされます。
逆に英語の評定が【16】であっても、学力検査の得点が45点以上であれば【18】に補正され増やされます。
このように5教科それぞれの評定を補正して合計し、これに副教科4つを中1+中2+中3のみ2倍して合計して評定の合計点が出されます。
また、英語と数学の入試問題には難易度が異なる<A問題>と<B問題>とがあり、各高校がどちらを選択するかを公表しています。<B問題>は全国の都道府県の入試問題の中でも難易度が高い方に分類されます。
このように、熊本県の県立高校の入試は、日ごろの学校での活動だけでなく、学力検査でどれだけ力を発揮できたかの実力を重視していると言えると思います。
最重要!いち早く受験モードの生活に入ること
県立高校だけでなく、私立高校の特待生・奨学生や高専の入試も視野に入れている受験生が多いですよね。
オープンスクールにも参加して、学校選びに悩む頃ですね。進学懇談会では、さらに細かい情報や注意点などもお伝えしていきます。