福岡県公立高校の入試は、推薦・特色化選抜が終了し一般入試へ

福岡県の公立高校では、1/30・31に推薦選抜と特色化選抜が行われ、2/5に選考結果(内定)の通知がありました。

定員から内定者数を引いた人数が一般入試の対象となり、2/17に入学願書が締め切られ志願状況が発表されました。

さらに志願状況を見て志願先の変更を行う期間を経て、2/21に志願者数が確定しました。

このページでは、明善高校、伝習館高校、久留米高校の推薦選抜と一般入試志願者数を見ていきましょう。

福岡県庁のホームページで公開されている『令和7年度公立高等学校一般入試志願状況』を元にしています。

ただ、公開されている志願者状況の志願者数には推薦選抜内定者が含まれていますので注意が必要です。

上の表は、入学定員から内定者数を引いた一般入試定員に対して、志願者数が何倍いるかを倍率として算出しています。

明善高校は、推薦の志願者が昨年に比べて減りましたが、それでもかなりの倍率です。

伝習館高校は2種類の推薦選抜を実施

伝習館高校は、今年から2種類の推薦選抜を行われました。

区分アと区分イという、それぞれ求める生徒像の特性が異なる選抜方法です。

区分ア:『確かな学力と高い学習意欲を持ち、入学後も主体的に学習する意志がある者』を、1/30に実施。

区分イ:『多様な分野(運動競技や文化活動、生徒会活動、継続的なボランティア活動、課題研究・調べ学習等)において主体的に取り組み、入学後も継続する意志がある者』を、1/31に実施。

区分アの検査内容は、昨年までと同様に【作文】【集団面接】(5人)です。

今年から導入された区分イの検査内容は、【個人面接】(10分程度)です。

区分アと区分イは併願することも可能で、今年の志願者144名は推薦選抜を受けた受験生の総数となります。

伝習館への進学を目指す受験生たちにとっては、これまでの自らの活動や磨いてきた能力、これからの意欲などをより広く見てくれる仕組みになっていますね。

推薦選抜対策に必要な心構え

推薦選抜も特色化選抜も、それぞれの高校が特色にふさわしい個性を有する生徒の入学を促進させるために行うものです。

そのため、面接の質問内容や作文の問い、集団討論のテーマなどはそれぞれの高校で違いがあります。

推薦選抜を受けられるかどうかが決まるのは12月中旬以降ですので、そこから志望理由書や学校ごとの対策を行える期間は約1ヶ月程度しかありません。

推薦選抜を突破する秘訣は、それまでの日常の中にあります。

・日ごろから学習や活動に積極的に取り組むこと

・周りと協働してリーダーシップを発揮すること

・得意分野に磨きをかけたり、検定試験に挑戦しておくこと

などなど、日常の努力を積み重ねていくことが最大の対策と言えるでしょう。

また、推薦は入試のチャンスが1つ増えると捉えて、一般入試で合格できる学力を身につけておくことも重要です。

一般入試を受ける受験生たちは、入試まで頑張り続けた力を持っています。高校では一緒に勉強していくのですから、一般入試で合格できる力を身につけた上で推薦選抜に臨むことをおすすめします。

何よりも、受験は合格がゴールではありませんね。

入学後にやっていけるように自分を高めておく、高校は夢を叶えるためにいくところなのだという意識を強くもって臨むことが大切です。

保護者会や説明会などでは、さらに詳しい情報をもとにお話しをさせていただきます。